気配値(けはいち)は市場参加者の買いたい/売りたい希望値段のことです。
買い注文だけの希望値段を「買い気配」、逆に売り注文だけの希望値段を「売り気配」と呼びます。
気配値を理解するには「板」についても知っておきましょう。
板は価格ごとの買い注文と売り注文の一覧表です。左が売り気配(株を売りたい人の希望値段に対する株数)、右が買い気配(株を買いたい人の希望値段に対する株数)になります。
この例の表では最安値1,100円で100株の売り注文(表左の売り気配)があり、最高値900円で100株の買い注文(表右の買い気配)が入っています。
当然、200円の差額があるため、売買が成立しません。
簡単のためにAさんが売り気配1,100円 100株の売り注文者、Bさんが買い気配 900円 100株の買い注文者だとしましょう。
Aさん:100株保有 売りたい
Bさん:保有なし 買いたい
Aさんはこの企業の株価が800円の時に100株購入しており、そろそろ利確をしたいと考えていました。目標の株価が1,100円だっため、1,100円で売り注文を出していましたがなかなか注文が成立しません。
Bさんはこの企業は成長すると見込み、900円であればお買い得だと考えて900円の買い注文を100株出しました。
この2人の注文が図の表に売り注文だけの希望値段「売り気配」、買い注文だけの希望値段「買い気配」として表示されています。
これらの買いたい/売りたい希望値段を「気配値」と呼び、表に反映させたものが「板」と理解しておきましょう。
それでは、次にAさんとBさんはどのようにすれば売買が成立するのでしょうか。
Aさんは目標株価が1,100円だったものの、今後この企業は停滞すると考え1,000円でも利益確定をしてしまおうと売り注文を1,000円に変更しました。
一方、Bさんは900円で買えないものの将来を考えると1,000円でもお買い得の範囲内であると考えて買い注文を1,000円に変更しました。
これによって、Aさんが保有していた100株は晴れてBさんが1,000円で購入し売買が成立しました。
めでたしめでたし。
以上、簡単な「気配値(買い気配、売り気配)」と「板」の説明でした。