先進国、特に米国の株は長期的に見れば右肩上がりで、米国株に投資をすれば儲かる。リスク分散も考えて債権にも投資をしておこう。
どうやらこれらの投資は低金利下においては揺らぐことのない金融商品たちで投資をすればするほど儲かるらしい。そんな商品を見逃すわけにはいかない。
よし、借金をして投資額を増やして信用買いをしてみよう。自分のお金ではないけれど、増やした後に元本と利息を払えば問題ない。
こうして資産を順調に増やしていたハズの彼は、昨年からの急速な利上げの影響で株価が下がり、債権も売られ、気づけばとんでもない含み損を抱えることになった。
今これらの保有資産を売買すると含み損が確定損に変わってしまう。あと1,2年耐えて、市況が良くなれば含み損が解消されて、損はなかったことになる。そうだ、耐えよう。
だがしかし、すでに借金をしているため、今の信用状況で借して貰えるだろうか。今お金を借してくれている債権者たちからは返済を求める声が多く集まっている。
返済をするためには確定損を許容してでも、保有資産を売却しなければならない。どうしたものか。誰か、誰かがいったんお金を借してくれれば乗り切れるのに。。。
なんて人が居たら、真っ先に「バカか」。と言われて、借金をして投資なんてしてないで、黙って働け。と言われることでしょう。でも、ビックリすることに、今話題の銀行は我々の預金を使って金融商品を買ったり、融資をしたりしているわけですね。
人から借りたお金を使って、投資をする、融資をする。信用買いです。今みたいなニュースが流れていないと普段意識しないことですが、意識すると、こんなことをしている友達が居たら注意して、それでもやめなかったら縁を切るレベルのビジネスです。笑
もちろん金融システムを維持するために様々な対策やらなんやらが施されているし、今回もかなり早く各機関が対応しているわけですが、それでもやはり大問題が起きているし、これで終わるわけもなさそうで。
偉人たちが作ってきたシステムであり、これまでの経済成長を支えてきたことは間違いないですが、よくよく考えたらそれってどうなん?と思える点もあり。
これだから金融って難しいですよね。という何も結論が出ないぼやきでした。