デジタル赤字とは
日本の国際収支のうち、デジタル関連で生じている赤字のことです。
海外から食品や車を輸入した輸入額、日本から海外へ売った輸出額の差し引きが貿易収支ですが、企業や個人が支払う海外製のアプリやウェブサービスへの支出、海外の方が支払う日本のアニメ視聴料などの収入、この差し引きがデジタル収支になります。
これらは「サービス収支」の中で区分分けされています。
サービス収支におけるデジタル関連の区分分け
通信・コンピューター・情報サービス:ざっくりとDX関連。SlackやZoomといった生産性向上ツールからクラウド上のサーバーといったインフラまでを含んでいます。
専門・経営コンサルティングサービス:Googleを代表する検索サービス、FacebookやTwitterなどSNSなどにおける広告費が主に計上されています。
著作権等使用料:NetflixやHuluなどの動画サブスク、Spotifyなどの音楽配信サービスの利用料が計上されています。
デジタルでの貿易赤字
お手元のスマートフォンやPCで利用しているアプリやウェブサービスを思いつくだけ思い浮かべて見れば、普段どれだけ海外製のサービスを利用しているか実感できるハズです。
反対に日本企業が作っているサービスを自身が使っており、さらに海外でも利用者が多いと思うモノがあるでしょうか。
年々拡大するデジタル赤字をどう改善するか、今後も注目が集まりそうです。
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