こんにちは、GOEMON(@goemon_tokyo)です。
2023年1月にマクドナルドの値上げが発表され、我らがハンバーガーが税込170円となりました。2022年3月の値上げまでは110円でしたので、この1年間で約55%の値上りです。
昔は60円でハンバーガーが変えた時代もあったことを考えると、少しマックに行くのを躊躇したくなる気もしてしまいます。
さて、直近で3回の値上げが実施されたマクドナルドですが、今後もさらに値上げする可能性がありそうです。
米国のインフレ率は徐々に落ち着きつつあり、原油や小麦など、不動産はもう安心して良いでしょう。残るは労働賃金の上昇を背景とするサービス関連ですが、こちらはもう少し時間がかかりそうです。
とはいえ、サービスに関しても今年中には落ち着くでしょうし、当ブログで何度も紹介しているように米国の消費活動は冷え込むため、インフレはいずれにせよ沈下します。
参考:米国の家計は貯蓄を取り崩し、限界に近づきつつある https://goemon-biz.com/20230208-beikakei/
では、インフレが収まるのになぜマクドナルドの値上げが今後も続くのか。
それは米国の肉牛が減少していて、2022年の肉牛の数は1962年の調査開始以来で最低水準まで減少しているからです。
米農務省が先月末に発表したデータによると、肉牛は前年比で4%減少し2890万頭となっています。乳牛は増え、子牛の収穫量は減っていますが牛肉の出荷量を左右する肉牛が減っているのです。
当然ながら、供給量が減り、需要が変わらなければ値段が上がります。ハンバーガーやステーキといった牛肉の需要が今後すぐに減るとは思えません。
2020年のデータと2年前のものではあるものの、米国での牛肉消費額は前年比で23.7%という成長を記録していました。
参考:https://www.businessinsider.jp/post-234271
2010年以降からの傾向を考慮すると、依然として牛肉の消費量は増えていくことが予想できますので、データを見てもやはり需要が急減することはないでしょう。
これらの結果、昨年からのインフレでは原油や小麦といった材料コスト、配送コスト、賃金上昇を受けての値上げがありましたが、インフレが落ち着いても今度は肉牛自体が減少することによる値上げが実施される可能性が高いと思われます。
どこまでハンバーガー高くなってしまうか心配ですが、今後ももう少し値上げは続きそうです。
それではまた!
参考記事一覧
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002415.html
https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/nosoken/attach/pdf/199007_nsk44_3_04.pdf
https://chyamin.com/mcdonalds%E2%80%90priceincrease/
https://www.nass.usda.gov/Newsroom/2023/01-31-2023.php