こんにちは、GOEMON(@goemon_tokyo)です。
今回新たに自分の中で株式投資にあたり自分ルールを決めましたので、忘備録として残す意味合いと同じような悩みを持っている読者の方の参考になればと思い、書き記しておきます。
ルール
含み損益、買値からの乖離は意識せず、該当企業の適正株価のみを判断材料とする。
ルールを作った背景
昨年末、4ヶ月ほど保有し50%の株価上昇後にまんだらけ[2652]を全保有株分、利益確定しました。
2022年8月に購入してから合計3回に分け、決算や月次の数字を見ながら好調と判断して買い増して、最終的には50%の利益となる取引でした。
数字を見ると充分な株価上昇率に思えます。
しかし、12月16日の売却後にまんだらけの株価はこのように上昇しています。
933円で利益確定しましたので、本日終値2,021円まで持っていればさらに倍でした。
ここで利確した時のブログ記事から売却理由を引用してみます。
購入後は国内の店舗売上もコロナが落ち着くにつれて回復傾向にありましたし、海外売り上げも順調に成長してくれており、オンライン売上を考えるとこの後もまだ伸びそうな気もしています。
が、円安がもう少しで円高になるであろうことと、米国内の景気が悪化してまんだらけで売っているようなフィギュアなどホビー関連の商品を買いにくくなりそうなことを踏まえ、この辺でいったん利確としました。
“この後もまだ伸びそうな気もしています”、”この辺でいったん利確としました”。
かなり適当な売却理由でした。含み益50%というキリの良い数字、この後株価が下がって含み益が消えてしまうかもしれない不安から、成長している業績に問題がないにも関わらず、適正株価を考慮せず、買値から判断して利確してしまったのです。
もし適正な株価かどうかを再考していれば、あの時点でも割高とは判断せず、やや割安という判断になっていたハズです。
よく利大損小をアドバイスして、ある程度の目安、含み益は30%、含み損は15%といった数字を決めておいて、忠実にルールを守れば利益の方が大きくなるのでお金が増えていく、と語っている方がいますが、僕はそう思いません。
なぜならば、株価は上下しますし、業績に問題がない銘柄でも下げる時は下げるためです。市況の悪さや一時的な材料を受けて2,3ヶ月で15%、20%下げてしまった際に、適正株価よりまだ割安でもルールに従って損切りしてしまっては本来得られたはずの利益が無くなります。
さらにそのルールの大前提として、全取引に同じ金額を投資すると仮定した場合でも勝率がある程度求められる点です。
例えば、100万円を20万円ずつ5銘柄に投資し、3銘柄が15%下落時点で損切り。2銘柄が30%の含み益で利確できたとしましょう。
すると、
・損切3銘柄:60万円→51万円
・利確2銘柄:40万円→52万円
合計:103万円
にしかなりません。これは勝率40%の場合です。
さらに株価が購入時点から上下に15%ずつ振れた場合を仮定すると、利確ラインには達せず、損切りラインのみに達するため銘柄の選定によほどセンスが無い限りは勝率40%にも満たないでしょう。
こうした理由から、利大損小は一見良さそうでかなりリスクの高い、特に我々個人投資家には不向きなルールだと思うのです。
適正株価だけを見る
そこで僕は買付単価からの損益率や損益額で判断せず、常に適正株価のみを見て判断するようにしていくつもりです。
各企業の決算発表時に決算資料に目を通し、おおよそのEPSを企業予想と比較して自分なりに算出、その企業の事業内容や成長度合いから市場でどのくらいのPERが許容されるかを保守的な数値から希望観測的な数値まで出して、適正株価をレンジで把握しておきます。
その適正株価より市場の株価が下がれば買い増すし、上がり過ぎたら売る。業績が予想より成長しなそうであれば、予想EPSが下がることになるので適正株価も下がります。市況がよくなりPERがもう少し高く許容されそうであれば、そこも引き上げて計算し直し、適正株価も上げる。
このようにして、柔軟に対応していければ損切りも一定の範囲内で収められますし、利確はその企業が目論見通りの業績を維持している間かつ、市場が過熱し過ぎていなければホールドする判断も容易になります。
というわけで、まんだらけを早く利確しすぎた反省を活かして今後は「適正株価だけを見る」を徹底して、頑張ります。
近々、今持っている銘柄たちの適正株価も今一度見直して多少調整をするかもしれません。
それではまた!