こんにちは、GOEMONです。

今回はカプコンの2023年3月期Q1の決算を見ていきます。

決算を見る前に当ブログの書き方についてアップデートのお知らせを。決算資料を各項目で貼り付けたり、数字をかなり盛り込んでいたのですが、記事が長くなるのとどうせ皆さんご自身で決算資料は目を通されるかと思いますので、その辺は少し減らして気になるポイントのみを書いていくことにしました。

では見ていきましょう。

概要

Q1実績(前年同期比)

売上高:252億円(-47.9%)
営利:121億円(-48.9%)
経常:128億円(-46.4%)

前年同期はバイオハザード:ヴィレッジの発売があったため、売上、利益ともに半減という結果になりました。

ただし、前期Q4からQonQで見るとプラスになっています。

今期は3月27日発売のモンスターハンターライズ:サンブレイクがすでに300万本を突破していて、業績にフルに寄与するので通期を通しては心配はいらないのではないかと思われます。

1点、通期の予想がやや強気な気がしてはいて、最終的にはトントン到達かやや未達ぐらいでおさまるかなという印象です。

旧作の積み上げ

カプコンのここ数年の業績は右肩上がりで、特に旧作の積みあげによる貢献が理想的な売上と利益になっています。

カプコンの旧作販売本数

旧作の販売本数だけで2022年3月期は2,400万本、今期はグラフを見るに2,750万本程度が安定的に売れそうです。

前期の総販売本数が3,260万本ですので、旧作販売本数の割合は73.6%にもなり、新作の割合は1/4程度で仮に新作がこけても3/4の販売本数は安定しているということになります。※あくまでも販売本数なので旧作がセール等で価格改定の可能性があり、売り上げが3/4ある訳でない点に注意

バイオハザードシリーズ、モンハンシリーズの主要IPタイトルが安定していて、この2つのシリーズの販売割合は全体の5割近くまで上がってきています。

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最低でも1年置きに各IPのシリーズが発売されているので、この先もしばらくは安定した積みあげが可能そうです。

しかし、今期に限ってはモンハンライズ:サンブレイクの他にバイオ:RE4しか確定しているものがなく、しかも発売日が2023年3月24日と期末ギリギリ1週間前となっているため、今期の業績への寄与が限られてしまうのですね。

ここが業績予想がちょいと強気すぎなんじゃないかと心配な点になります。

今期予想の妥当性

前期のデジタルコンテンツ売上高が875億円、総販売本数が3,260万本、1本あたり売上が2,684円になります。新作の販売本数や売れているタイトルの単価によって左右されますが、簡単のために1本あたりの売上は同じだと仮定し、今期の拙者の予想販売本数3,700万本を乗算すると、

2,684円×3,700万本 = 993億円

となります。

前期と前々期のデジタルコンテンツセグメントの営業利益率平均を取って50%と仮定すると

993億円×50% = 497億円

となります。

通期計画と比較してみると、

単位:億円2023年3月期計画筆者予想達成率
デジタルコンテンツ売上高942993105%
デジタルコンテンツ営利51149797.3%

となりました。

このセグメント以外のアミューズメント関連とその他に関しては詳しくないので、割愛しますが、バイオヴィレッジの反動がありながらもギリギリ達成しそうなイメージでしたね。

あとはモンハンライズ:サンブレイクの伸びと今後予定されているバイオ:ヴィレッジのゴールドエディションや追加DLCの手堅さ、2023年発売とだけ発表されているストリートファイター6が今期に入って来るのか否かで上振れるかどうか決まりそうです。

予定通りのリリーススケジュールであれば、業績予想通り、ストリートファイターなどが入ってきたりDLCの売上によって旧作も予想以上に伸びる場合は上振れと考えても良さそうです。

最後に株価についてですが、本日の終値で3,855円となっており、今期業績予想を達成することを織り込み済みな価格帯なので今は買い時ではなさ気ですね。

3,000円前半台に下落した際には購入を検討しようと思います。

ではまた!

※投資は自己責任で!

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