日本時間 3月8日朝方にFRBのパウエル議長が議会証言をしました。
年初からの数々の強い経済指標が見受けられる中で、パウエル議長はデータ次第では利上げペースを加速させる用意があると発言しました。
2022年11月まで4会合連続で0.75ポイントの利上げを行い、12月に0.5ポイント、そして今年1月のFOMC会合では0.25ポイントと利上げ幅を縮小してきましたが、ここへ来て0.5ポイントへ利上げ幅を戻す可能性が出てきました。
3月10日に雇用統計、3月14日にCPIが発表されますので、これらの経済指標がインフレ鈍化を示さない場合に0.5ポイントの利上げ可能性が高まります。
正直なところ、ここでの利上げ幅は中長期で投資をするのであればそれほど関係なく、気になるのは結局ターミナルレートはどこになるのかでしょう。
昨年末には今回3月のFOMC会合で0.25ポイントの利上げ、もしくは停止が大半の予想でしたが、今や3月の利上げ停止の線はゼロになり、ターミナルレートは5.5%~6%の間と見られています。
これもまた、今から予想をしても経済指標を見ていかないとわからないため、予想するだけ無駄なのかもしれません。
では何を予想するのか、何に注目しておけば良いのかですが、企業の業績にこれら金融政策がどれほど影響を与えるのかです。
当然ながら5%を越える政策金利下では、企業の投資は鈍りますし、いくら雇用市場が強いとはいえ、求人件数が減ってきているデータも出て来ていますから、今のインフレペースがここから急減速しない限り消費も鈍る筈です。
そうなればやはり景気は悪化し、景気が悪化することでインフレも落ち着きやすくなり、晴れてインフレ退治が完了し、利下げが始まり、また景気が上向いてくるというわけですね。
つまるところ、私達にできることは今後企業業績が悪化して市況が悪くなった時に、全体が下げているからといって目を背けるのではなく、その中で有望で割安になっている銘柄を地道に探し、そこへ可能な限りの投資をしておくということでしょう。
そんなわけで、今月も節約と入金力アップのため頑張ってまいります。