こんにちは、GOEMON(@goemon_tokyo)です。
昨晩、ECB(欧州中央銀行)は政策決定会合で政策金利を0.5ポイント引き上げることを決定しました。当ブログで以前からお伝えしているように今回と次回(3月)は0.5ポイントの利上げでまず間違いなく、昨晩の会合では声明内で3月の会合でも0.5ポイントの利上げを継続する意向が示されました。
市場でも今回の0.5ポイントの利上げは織り込み済みかつ、3月の会合でも継続利上げされることも想定されていたため特にサプライズはありませんでした。
私は1月からユーロドルのロングとドル円のショートをしており、米ドルの下落に賭けているのですが、ユーロドルはECBラガルド総裁の会見後に急落し1ユーロ=1.09ドル付近で落ち着いています。
ユーロが下落している要因としては、3月にもう一度0.5ポイントの利上げをした後の5月の会合で0.25ポイントへの利上げ幅縮小、または利上げ停止の可能性を考慮した売買でしょう。
ECBラガルド総裁は会見で3月の0.5ポイント利上げの意向はあるものの「絶対に取り消せない約束ではない」との発言をしており、これがハト派と捉えられました。
短期の欧州各国2年債の利回りを見てみると、
・ドイツ2年債:2.7%付近
・フランス2年債:2.8%付近
・イタリア2年債:3.2%付近
で昨年末にピークに達して、そこからは徐々に低下しています。
ECBには3つの主要金利が存在して、今回の政策決定会合で下記の通りになりました。
中銀預金金利:2.5%
リファイナンス金利:3.0%
限界貸付金利:3.25%
債権市場が正しければ、今回の利上げが上限となり3月の会合では利上げせずに維持から少しずつ利下げへと転じるのですが、個人的な見通しとしてはそうはなりそうにありません。
欧州の経済指標を見るに、ラガルド総裁の発言通り、インフレピークアウトはまだ先で3月の0.5ポイント利上げ後の指標を見てからの判断を待つしか無いでしょう。
さて、問題はその間にユーロが上昇するのか下落するのかですが、ドルに対しては上昇し、円に対してはわからないというのが私の結論です。
ユーロドルに関しては今後米国の経済指標でインフレ鈍化、インフレ率の下落がさらに確認されれば、FRBの利上げ停止から利下げへのシナリオが近づいて来るためドルが売られることに加えて、ユーロ圏の経済指標でユーロ圏のインフレがまだ収まりそうにないとわかれば、さらなる利上げ継続が想起されユーロが買われることになります。
ユーロ円については、YCC修正は長期トレンドとしては引き続き想定されつつも、日銀の人事次第ではわからないという怖さがありますので、なんとも言えません。無理にリスクを取らずに円に関してはしばらくの間、ドルに対しては買いつつユーロに対しては傍観しておきます。
というわけで、為替ではユーロドルのロングとドル円のショートを継続して、しばらくの間はホールドです。
それではまた!
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